ひふみ投信とひふみプラスはそれぞれサービスが異なります。
それでは、ひふみ投信とひふみプラスでは、どちらがお得なのでしょうか?
本記事ではひふみ投信とひふみプラスの両方を比較した上で、つみたてNISAの場合の具体的なシミュレーションもしてみました。
目次
ひふみ投信とひふみプラスはどっちがいい?長期投資はひふみ投信がおすすめ
本記事の結論としては、長期的な投資を考えているのであれば、ひふみ投信がおすすめです。
ひふみ投信には長期割引制度があります。ひふみプラスにはないサービスですから、長期的にはひふみ投信がお得と言えます。
逆に3年や5年などの中期的な投資を考えているのであればひふみプラスが良いでしょう。
これらの結論に至った経緯を説明していきたいと思います。
まずは両方の違いを確認
ひふみ投信 | ひふみプラス | |
---|---|---|
運営方針 | 成長企業へ投資 守りながら増やす |
成長企業へ投資 守りながら増やす |
購入場所 | 直販 | 証券会社or銀行 |
最低積立額 | 1000円 | 100円~ |
つみたてNISA対応 | ○ | ○ |
ideco対応 | ○ | ○ |
買付手数料 | 無料 | 無料~3.24% |
信託報酬 | 年1.0584% | 年1.0584% |
長期割引制度 | ○ | × |
純資産による割引制度 | × | ○ |
運営方針は同じ。チャートの動きも同じになる。
ひふみ投信とひふみプラスは、運営方針、内容も同じです。
実際に気になるのがチャートの動きだと思います。違いを比較してみましょう。
【ひふみ投信のチャート】
【ひふみプラスのチャート】
赤色の線が実際の基準価格です。赤色の線に注目してみてください。ひふみ投信とひふみプラスのチャートは全く同じ動きをしていますね。
運営期間や純資産総額にそれぞれ違いはありますが、実際のチャートの動きは全く同じものになります。
チャートの動きという点では同じですね。
購入場所はひふみ投信が直販、ひふみプラスが証券会社or銀行
ひふみ投信とひふみプラスは購入する場所が異なります。
ひふみ投信は直販で、ひふみ投信の運営元である「レオス・キャピタルワークス株式会社」で口座を開くことになります。
ひふみプラスは証券会社や銀行で口座を開くことになります。具体的にはSBI証券や楽天証券などで開くことができます。
最低積立額はひふみ投信が1000円、ひふみプラスが100円から
最低積立額はひふみ投信は1000円からに対してひふみプラスは100円から積立が可能です。
楽天証券、SBI証券、松井証券などは100円からの積立に対応しています。SMBC日興証券などは1000円からの積立に対応しています。これは証券会社によって異なるため、各証券会社の規約を確認してみると良いでしょう。
つみたてNISAとidecoには両方対応
税制面で安くなる、つみたてNISAやidecoにはひふみ投信とひふみプラスは両方とも対応しています。
買付手数料はひふみ投信は完全無料。ひふみプラスは一部有料
買付手数料はひふみ投信は無料です。
ひふみプラスについては最大で税抜き3%の買付手数料が必要になる場合があります。
買付手数料は証券会社によって異なるため注意が必要です。楽天証券やSBI証券では無料となっています。
【買付手数料】
- 楽天証券・・・無料
- SBI証券・・・無料
- マネックス証券・・・無料
- イオン銀行・・・2.16%
上記の通りひふみプラスの買い付け手数料は無料が多いですが、一部銀行や証券会社では有料の場合があります。購入する際には注意が必要ですね。
【重要】信託報酬手数料は基準値は同じだが割引制度に違いがある
ひふみ投信とひふみプラスの信託報酬手数料は基本的には同等です。
ただし、割引制度に違いがあります。
長期割引制度があるのはひふみ投信
【ひふみ投信の信託報酬手数料】
- 税抜年率0.980%
ひふみ投信の信託報酬手数料は税抜き0.980%です。
【長期割引制度】
ひふみ投信には長期で運用していると信託報酬手数料分を還元する制度があります。
資産形成応援団という名前で5年、10年の継続でお得に運用することができるようになります。
- 運用5年未満・・・割引制度なし
- 運用5年~10年・・・年0.2%還元
- 運用10年以上・・・年0.4%還元
このように長期で運用すればかなりお得になります。
ということで、長期割引による割引を考えるとひふみ投信の実際の手数料は次のようになります。
【ひふみ投信の実質手数料】
- 運用5年未満・・・税抜年率0.980%
- 運用5年~10年・・・税抜年率0.780%
- 運用10年以上・・・税抜年率0.580%
なんと運用10年以上であれば税抜年率が0.6%を切ります。長期で運用をお考えの場合は、ひふみ投信が良さそうですね。
純資産による割引があるのはひふみプラス
【ひふみプラスの信託報酬手数料】
- 税抜年率0.980%
ひふみプラスは信託報酬手数料は税抜き年率はひふみ投信と同じですね。
【純資産による実質手数料】
ひふみプラスはひふみプラスが運用している純資産により割引率が異なります。
ひふみプラスが沢山のお金を運用しているほど手数料が安くなるしくみですね。
- 純資産500億未満・・・税抜年率0.980%
- 純資産500億以上・・・税抜年率0.880%
- 純資産1000億円以上・・・税抜年率0.780%
純資産が500億以上であれば0.1%安くなり、純資産が1000億円以上の部分であれば0.2%安くなりますね。
割引率としてはひふみ投信の方が高そうです。
ただ、割引をすぐに受けることができるというメリットがありますね。
ひふみ投信とひふみプラスはどっちも同じような内容。違いは手数料
ひふみ投信とひふみプラスの違いをまとめてみました。最低積立額などの小さな違いはありますが、基本的には同じ内容ですね。
しかし、大きな違いは手数料ですね。手数料は運用成績に大きく影響するため、少しでも手数料がお得になる方を選択しておきたいところです。
それでは、ひふみ投信とひふみプラスを実際に運用すると、どちらがお得になるのかシミュレーションをしてみたいと思います。
ひふみ投信とひふみプラスはどっちがお得?計算してみた
20年の運用で考えてみる
ひふみ投信とひふみプラスで気になるのが手数料の差です。僅かな差が将来は大きな違いになりますからね。
本記事ではつみたてNISAを少し意識して20年間の長期運用をした場合にどちらがお得か?ということを考えてみたいと思います。
ひふみ投信の手数料は平均0.73%
ひふみ投信の手数料は5年、10年でお得になるものでした。
20年間運用時の計算式は次の通りです。
- (0.980*5+0.780*5+0.580*10)/20
5年間は0.98%、次の5年間は0.78%、残りの10年間は0.58%ですね。
これらを平均してみると、税抜き年率0.73%という結果になりました!
もちろん、20年以上の運用を行えばもっと低くなりますからよりお得になりますね。
ひふみプラスの手数料は平均0.805%
ひふみプラスではひふみプラスが運用している純資産額に応じて割引率が変化します。
純資産額は日々変動しているため正確な数値を出すことが難しいため、本記事では純資産6000万円でシミュレーションしていきたいと思います。
- 0.98*500/6000+0.88*500/6000+0.78*5000/6000
純資産500億円以下は0.98%、純資産500億円以上は0.88%、資産1000億円以上は0.78%になります。
これらを平均してみると、税抜き年率0.805%という結果になりました!
ひふみ投信とひふみプラスの20年間の平均手数料はひふみ投信がお得
ひふみ投信とひふみプラスの20年間の平均手数料を比較した結果ひふみ投信がお得であるということが分かりました。
もちろん、純資産の状況や運用期間によって異なりますが、長期の運用ではひふみ投信の方が良いです。
もし迷っているのであればひふみ投信で口座を開設しておきましょう。