投資信託は現在非常に多くの商品が乱立していて、資産運用の初心者の方には分かりにくい状態です。
- 投資信託に興味がある
- でもどれを選んだらいいか分からない
- 初心者でも安心して預けられる投資信託はどれだろう?
- 最新の投資信託情報を知りたい
上記のような悩みをお持ちの方が多いのが現実です。
本記事では、初心者におすすめの投資信託ファンド銘柄をランキング形式でお伝えしています。本記事を参考にすれば自分に合う投資信託を見つけられるようになります。
目次
選んではいけない投資信託
おすすめの投資信託ファンド銘柄を紹介する前に、選んではいけない投資信託について解説していきたいと思います。
ランキングを早く知りたい方は読み飛ばしてください。
投資信託の闇
投資信託で資産運用を行っている日本の投資家は不遇の時代が続いています。
金融庁の調査によると投資信託を行っている個人投資家の半数が損失を抱えているという結果が判明しました。
参考記事⇒投信で損失、個人の半数 金融庁調査
アベノミクス、米国株高が続いている中で半数が赤字って・・・。ひど過ぎませんか?
なぜここまで酷い状態になるのでしょうか?
損失の原因:投資信託の手数料目当ての販売会社
投資信託を購入する場合は、販売会社などに手数料を支払うことになっています。
【投資信託の手数料の例】
購入時手数料(販売手数料) | 購入時に必要 | 3%など |
運用管理費用(信託報酬) | 1年間の維持費 | 3%など |
信託財産留保額 | 売却時に必要 | 0.5%など |
投資信託を運用する際には上記のような手数料が必要になります。
購入時、維持費、売却時に手数料が必要ということですね。ということは、投資信託を販売している会社が何を考えるかというと・・・
そう、手数料稼ぎです。
投資信託の手数料は売買を沢山繰り返すほど、販売会社が儲かる仕組みになっています。
そのため、銀行などで担当者に言われるがままに投資信託を購入すると、「今が売り時です!」「次はこの投資信託がおすすめです。乗り換えませんか?」というった営業の電話がかかってくることになります。
これでは手数料をいかに稼ぐか、という点に主眼がおかれ、投資家は置き去りにされてしまいますね。
金融庁も販売会社に対して次のような指摘をしています。
>過度な分配金や短期の売買で十分な運用収益を得られず、長期の資産形成に結びついていない。
売れ残りの資産をかき集めて投資信託に。販売会社の闇
販売会社が一番よく付きたいたいのが、お金持ちの客層です。しかも数千万レベルのお金持ちではなく、数億円、数十億円以上の超富裕層です。
販売会社は、超富裕層と仲良くすることで次の世代の超富裕層にも自分の会社を使ってもらえるように必死に営業を行います。
そのため、優良な投資案件はお金持ちのところへ優先的に配分されているのが実情です。
「本当に良い商品は金持ちのところへ行く」
そいうった原則が販売会社の中で蔓延る現実があります。
では、私たちのように超富裕層ではない人たちにはどういった商品が回ってくるか・・・。それは売れ残りの資産です。
つまり投資家にとって利益になりにくい商品をかき集めて、投資信託としてあたかも「良い商品であるように見える」形で販売されるのです。
こういった商品を何度も売買させ手数料を荒稼ぎする販売会社が蔓延してしまっている実情があります。
銀行や証券会社の担当者のいいなりにならないことが大切
全てがそうではりませんが、銀行や証券会社では手数料を稼ぐビジネスモデルが蔓延していることも多く注意が必要です。
担当者の言いなりにならないことが大切です。
銀行や証券会社の窓口ではどうしても担当者と対面する必要があるため、おすすめされるとなかなか断りづらいのも事実です。
そこでネットの証券会社や投資信託を運用している会社から直接購入するのがおすすめです。
ネットの証券会社であればSBI証券や楽天証券を使えばネットで全て完結するため実際に窓口へ行く必要もなくなります。
投資信託を運用している会社から直接購入するのは、一部の投資信託に限られますが証券会社を通じて購入するよりも手数料が割安になることもあります。
次の項目では担当者の言いなりにならないために初心者の方向きに投資信託の選び方と運用の仕方について解説しています。
初心者の投資信託の選び方、運用の仕方
販売会社の利益よりも投資家の利益を優先して欲しいのですが、なかなかそいったことを第一に考えている銀行や証券会社は少ないです。自己防衛が大切ですね。
それでは初心者が投資信託を選ぶ際にはどのような点に注目するのが良いのでしょうか?
投資信託の選び方、運用の仕方についてチェックしておきましょう。
金融庁のお墨付き商品から選ぶ
投資信託を選ぶ上でまず大切にしたいのが、金融庁のお墨付き商品の中から選ぶ、ということです。
物凄く簡単に言うとつみたてNISAに対応している投資信託から選ぶことが大切です。
金融庁はお金に関するプロ集団であり、非営利、国民の利益が優先の公的な機関です。信頼性は非常に高いです。
金融庁が主導しているつみたてNISAに対応している、ということは金融庁がOKサインを出しているとも言えます。金融庁が「長期の資産形成に適していますよ」と言っているようなものです。
反対につみたてNISAに対応していない、というのは「長期の資産形成には良くないですね」と示しているとも言えます。
投資信託をはじめるときは、こういった指標をチェックしておいた方が良いでしょうね。
実際につみたてNISAに対応している商品は下のリンクから確認できます。
当サイトではつみたてNISAに対応している投資信託を中心に紹介しています。是非参考にしてみてください。
手数料が安い投資信託を選ぶ
投資信託を選ぶ際には手数料が安い投資信託を選ぶことが大切です。具体的には年間の手数料が1.5%未満のものを選びましょう。それ以上のものは手数料が重しとなる場合があるため控えておきましょう。
投資信託はどんどん新しくなっていきます。新しくなるたびに、手数料が安くなる傾向があります。内容が全く一緒でも手数料に違いがあります。数年に1度は、より安い投資信託が出ていないかチェックした方が良いでしょう。
自動的に再投資をして複利を活かそう
投資信託は分配金が出るタイプと、分配金を自動的に再投資するものがあります。
分配金を毎回受け取ると、毎回税金がかかります。無駄なお金を払うことになるため、自動的に再投資した方が良いでしょう。
自動的に再投資を行うと再投資した分にも利益が出るため、資産は雪だるま式に増えていきます。
積立がおすすめ
投資信託を購入する場合は、一度に大量に購入するのではなく、期間を分けて長期的に積立てするのが鉄則です。
短期的に大量に購入する場合は、その後、大きな価格下落が発生した場合に一気に大損失を受けてしまう可能性があるためです。
長期的に分散して購入する場合は、高掴みをする恐れがなくなります。ドルコスト平均法とも言われていて世界中の有名投資家も実践している方法です。
投資信託を購入する場合は、積立でコツコツと資産を積み上げていきましょう。
長期的に成長しつづける世界経済
投資信託が良いのは、長期的に成長し続ける世界経済に投資することができる点です。
昨今の預金では金利は非常に低く、高い利回りは期待できません。
株式は歴史的にみて成長を続けているため、長期保有を行うことで資産の増加を期待できます。
上の表は米国の各資産のリターンです。株式が群を抜いて成長力が高いことが分かりますね。
預金は徐々に右肩下がりです。長期的にみたら預金に預けるくらいなら他の資産へ回した方が良いでしょうね。
初心者におすすめの投資信託ファンド銘柄ランキング【2018】
1位 ひふみ投信
【基本情報】
運営方針 | アクティブ |
信託報酬/年 | 0.98%(割引制度あり) |
購入時手数料 | なし |
解約時手数料 | なし |
【管理人評価】
高い利回りが期待できる
ひふみ投信はアクティブファンドです。アクティブファンドとは投資のプロが積極的に購入する銘柄を選定して最適な資産分配を決める方法です。
TOPIXなどの連動型とは異なり高い利回りが期待できる反面、粗悪なアクティブファンドの場合は利回りがかえって低くなるリスクがあります。
ひふみ投信では足で稼ぐ情報作戦で、自ら会社に直接調査するなどの努力を続けています。その結果、市場では得られないデータを独自に蓄積して投資判断の材料としています。
ひふみ投信の運用成績は上の表のとおりです。TOPIX(インデックス)との比較でも差は歴然としていますね。
アクティブ投信の中では低コスト
ひふみ投信の年間の手数料は0.98%です。アクティブファンドでは1.5%以上の年間手数料が必要なファンドも多い中で1%を切る手数料は嬉しいですね。
さらにひふみ投信では長期投資を行うと手数料をキャッシュバックする仕組みがあります。
運用5年目で毎年0.2%、10年目目で毎年0.4%分もの還元を受けることができます。10年目以降はずっと毎年0.4%の還元が続きます。
長く続ければお得になるため、長期投資を行う場合に励みになりますね。
セミナーやホームページで積極的に情報開示
ひふみ投信ではセミナーやホームページで積極的に情報を開示しています。「ひふみ投信 ひよこ塾」など初心者の方や初めて投資信託をやる人にもわかるようなセミナーを中心に開催しています。
一般的な交付目論見書、請求目論見書の他にも最新の運用レポートが用意されています。
最新の運用レポートではひふみ投信の運用状況や運用者のコメントが記載されていて初心者の方でもとても分かりやすい内容となっています。
つみたてNISAに対応
世の中には無数のアクティブ運用の投資信託が出回っています。しかし、つみたてNISAに対応しているアクティブ運用の投資信託は全17本しかありません。※2018年9月現在
ひふみ投信はつみたてNISAに対応しているアクティブファンドの一つです。金融庁にもつみたてNISAに適している、長期の資産形成に適している投資信託としてお墨付きがある優秀な商品と言えますね。
2位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)
【基本情報】
運営方針 | アクティブ |
信託報酬/年 | 0.68%±0.03% |
購入時手数料 | なし |
解約時手数料 | 0.1% |
【管理人評価】
安定志向の運用方針
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはアクティブ運用を行う投資信託です。
- 国際分散投資
- 株式と債券への分散投資
- 低コスト
という特徴があります。
中でも注目したいのが、株式と債券への分散投資という点です。ひふみ投信ではすべてを株式に投資していますが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでは債券が半分を占めています。
なぜ株式と債券を半分ずつ投資するか、というと株式と債券は次のような値動きの特徴があるためです。
【株式と債券価格の関連性】
- 株式が上がれば、債券価格が下がる
- 株式が下がれば、債券価格は上がる
つまり、お互い相反する値動きを行います。もちろん必ずこういう動きをするわけではありませんが、おおむねこういった特徴があります。
不景気になった場合は、株式価格は下がりますよね。しかし、債券価格は上がる傾向があります。
つまり大暴落など予期せぬ事態が発生した場合に債券はダメージを少なくする働きがあります。
長期的に資産運用を行う上で暴落時のダメージを減らすことを意識している投資信託と言えますね。
世界にまるごと分散投資ができる
セゾン投信信託は国際分散投資を行っています。投資は一国に偏ると一国の経済状況に大きく値動きを左右されてしまいます。
世界に投資することでそういったリスクを最小限に抑えている特徴がありますね。
低コスト
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの手数料は年0.68%±0.03%で低コストで運用が可能ですね。アクティブ運用の会社としてはトップクラスの安さでしょう。
ただ、ひふみ投信の長期運用時(10年以降)では手数料負けしていますね。長期で運用するのであればひふみ投信の方がやや有利と言えるでしょう。
運用益はやや低い傾向がある
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式と債券を半々として運用しています。
長期的な運用益は債券は株式に劣ります。
株式 > 債券
こういった特徴があるため長期的な運用益ではやや他の投資信託に負けてしまう傾向があります。
つみたてNISAに対応
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはアクティブ運用ですが、つみたてNISAに対応しています。長期の資産運用に適していると判断されています。
3位 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
【基本情報】
運営方針 | インデックス |
信託報酬/年 | 0.12% |
購入時手数料 | なし |
解約時手数料 | なし |
【管理人評価】
先進国に分散投資ができる
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは先進国に分散投資ができるインデックス型の投資信託です。
主な投資先は次の通りです。
- 米国
- イギリス
- フランス
- カナダ
- ドイツ
- スイス
- オーストラリア
- その他
日本に投資はできない点に注意が必要
先進国に分散投資ができる投資信託ではありますが、日本は対象としていません。
日本以外の先進国に分散投資ができる投資信託と言えます。
手数料が安い
信託報酬は年0.12%と非常に安いのが特徴です。インデックス型であるため中間コストを極限まで切り詰めている投資信託と言えますね。
米国の景気動向に強く影響を受ける
先進国に分散投資ができる投資信託ですが、米国の景気動向に強い影響を受けるため注意が必要です。
万が一米国経済が減速した場合は損失がでる場合も十分あります。
4位 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
【基本情報】
運営方針 | インデックス |
信託報酬/年 | 0.1728% |
購入時手数料 | なし |
解約時手数料 | なし |
【管理人評価】
米国の大手企業に投資ができる
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国の大手企業を投資の対象としています。
米国経済は世界経済を押し上げるエース的な存在です。そういった国の中心企業へ投資できるため人気はとても高いです。
米国の景気動向に極めて強く影響を受ける
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国株式に投資を行うため、米国経済が減速時には大きな損失になる場合があります。
インデックスの中では高い利回りを期待できる
インデックス関連の投資信託の中では高い利回りを期待できるとして人気が高まっています。
米国市場の過去200年の年間平均成長率は6.8%前後でとても高い成長を続けています。
リスクが高く、他の資産への分散を推奨
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は一国に集中している、株式のみ、という特徴があるため、リスクレベルは高いと言えます。パフォーマンスは期待できますが、他の資産への分散は必須と言えます。
5位 楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド
【基本情報】
運営方針 | インデックス |
信託報酬/年 | 0.1696% |
購入時手数料 | なし |
解約時手数料 | なし |
【管理人評価】
全世界の株式に分散的に投資が可能
楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンドは全世界の株式に分散的に投資を行うことができます。手数料は安く人気が高いのが特徴ですね。
日本も含まれる
楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンドは日本も投資対象としています。一国のみにたよる一部の投資信託よりも分散効果が期待できます。長期的な成長を期待できそうです。
株式がメインであり世界の株式市場の影響を強く受ける
楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンドは世界の株式市場の影響を強く受けます。
例えば新興国の通貨危機が発生した場合も大きな影響を受けますし、先進国の経済危機の時も影響を受けます。世界の景気動向が全てリスクとなりますので、注意が必要です。
ウェルスナビも資産に組み入れると安全性が高まる
投資信託初心者でも最適な資産分配を提案してくれる
ウェルスナビはAI(人工知能)を使った資産運用です。人工知能が個々の資産状況や年齢などを参考に最適なポートフォリオを作ってくれます。
初心者の方が投資信託だけでポートフォリオを組むには不測の事態に対応しきれない場合も多いため、資産運用の一部にウェルスナビを組み入れると安心です。
管理人の僕の場合は、投資信託で株式を中心に資産を運用して、ウェルスナビで株、債券、金、不動産などに分散的に投資を行うようにしています。
最適な資産分配を提案してくれますから、無料診断を受けてみると良いと思います。
管理人自身の運用実績と評判についてまとめた記事はこちらです。