ウェルスナビとつみたてNISA、iDeCoはどれが良いのでしょうか?
実は万能な投資というのはなく、それぞれのメリット、デメリットがあります。
本記事では、ウェルスナビとつみたてNISA、iDeCoのどれが良いか?ということについて解説していきます。
目次
ウェルスナビとつみたてNISAとiDeCoはどれが良い?両方併用している僕が解説
結論:ウェルスナビとつみたてNISAの併用が良い
本記事の結論はウェルスナビとつみたてNISAの併用をおすすめします。具体的にはつみたてNISAで節税をして、ウェルスナビでAIの力を借りつつ分散するという手法です。
iDeCoについては60歳まで引き出せないという致命的なデメリットがあり、現状、管理人の私は1円も投資をしていません。
私もこの方法で運用を続けており実際に運用益もでています。ウェルスナビの成績については下記記事をご覧ください。
⇒評判のウェルスナビをやってみた結果損失が出た。運用実績報告
つみたてNISAについての運用実績はこちらの記事で公開しています。
それではなぜこの方法が良いのか、解説していきます。
ウェルスナビとつみたてNISAとiDeCoの特徴
ウェルスナビとつみたてNISAとiDeCoのどれが良いか解説していきます。
ウェルスナビ
メリット
- 運用方針を決定してくれる
- 金融商品を決定してくれる
- 入金、発注、積立が自動
- 再投資が自動
- リバランスにも対応してくれる
- 税金を最適化してくれる
- 管理画面が非常に見やすい
- 王道の投資方法が学べる
- 分散効果が期待できる
- ウェルスナビニュースの評判が良い
ウェルスナビのメリットは上記の通りです。ウェルスナビでは様々な煩雑な手続きをせずに全て自動化できる、というメリットがあります。
投資を全く知らない方でも、AIがどういった投資先にお金を預けているかとう点で非常に勉強になります。
また、ウェルスナビは株式、債券、金、不動産などに投資しており、広い分散効果があります。もし株式が暴落しても債券で損失分をカバーできるなどのメリットもあり初心者の方におすすめです。
最後のウェルスナビのニュースの評判が良いというのは、特にウェルスナビのメールマガジンです。
世界の株が下がるとウェルスナビでも損失がでてしまいます。そうなると投資家としてはかなり焦りますよね。
そんな中でもウェルスナビはメールマガジンで今の経済状況を解説して、投資家がどういう行動をとれば良いかアドバイスをしてくれます。
今週の株価下落の背景は、「アメリカで長期金利が上昇したこと」や「米中の貿易摩擦が企業の業績に悪影響を与えるのではないかという懸念の広がり」だと言われています。では、こうした株価の急な下落を、私たちはどう受け止めるべきなのでしょうか。(一部抜粋)
一時的に損失が広がったときにこのようなメールは非常に頼もしく心強いです。
投資で損失を出しても基本的にはだれにも相談できない、という初心者は多いですからね・・・。この点はつみたてNISAやiDecoにはない大きなメリットだと考えています。
デメリット
- 手数料がやや割高
- 大きな利回りは期待できない
ウェルスナビのデメリットとしては上記の2点が考えられます。
まず手数料ですが、年1%です。ウェルスナビでは長期割引制度があり最大で0.9%にまで手数料を下げることも可能です。
ただ、格安の投資信託と比較するとやや割高であることは否定できません。
また、ウェルスナビは株式のみではなく、債券、金、不動産にも投資しているため分散効果は期待できますが、その分大きなリターンは得づらいです。最もリターンが大きいのが株式100%への集中投資ですがリスクを抑えるために様々な投資先に投資しています。
つみたてNISA
メリット
- 税金面で有利
- 積立効果でリスクを抑えられる
つみたてNISAのメリットは何といっても節税効果です。
例えば、通常の投資で100万円の利益がでたとすると20%は税金として支払う義務があります。
対してつみたてNISAの枠で投資した分については税金は免除されます。つまり利益が100万円でたとすると全取りすることができます。
デメリット
- 年間40万円以下しか投資できない
- 20年間しか節税効果がない
- 心理的な罠にはまるリスクがある
- なぜ損失になっているのか分からない
つみたてNISAは年間40万円以下、20年間しか節税効果がないということに注意が必要です。
そして最も注意したいのが、心理的な罠にはまってしまうリスクが非常に高いということです。
なぜ損失になっているのか分からずに混乱して投資を辞めてしまい、大きな損害を出す可能性があります。
選んだ投資信託が大きな損失となってしまった場合、相談できる相手もいないですし、メールで教えてくれることもありません。
比較的孤独な戦いとなるのがつみたてNISAのデメリットと言えます。
iDeCo
メリット
- 税金の控除があり節税効果が高い
- 60歳まで強制的に資金を預けるため、心理的罠にはまりにくい
- 国が推進する制度で安心感がある
iDeCoはつみたてNISAよりも節税効果が大きな制度です。
iDeCoで積立てた分は所得控除となる上に、利益分は非課税となります。節税効果が非常に高いのでサラリーマンの方などに人気が高まっています。
デメリット
- 60歳まで引き出せない
- なぜ損失になっているのか分からない
iDeCoは節税効果が高いのですが私は一切利用していません。
それは、一度iDeCoに預けたお金は基本的には引き出しすることが不可能になるからです。
例えば現在30歳の方であれば30年もの間一切お金に触れられなくなるのは大きなデメリットです。
お金を引き出せないことによるリスクは次の項目で詳しく解説していきます。
個人的にはiDeCoの60歳まで引き出せないデメリットが大きすぎる
iDeCoにお金を預けると60歳までお金を引き出せなくなります。そのことによるリスクは次のようなことが考えられます。
病気になって働けなくなるリスク
現在は健康でも60歳まで健康でいられる保証は一切ありません。万が一大きな病気になった場合に資金面で困る場面が想定されます。
大きな災害で損失を受けるケース
大きな災害の場合、一時的にまとまったお金が必要になる場合があります。こういったときにiDeCoにお金を預けていると使えない可能性があります。
災害の場合はiDeCoから特別にお金を出せる、という制度もありますが、毎回認定されるかは分かりません。
また、すぐにお金を引き出すことは困難と言えます。
配偶者が亡くなって貧困になるリスク
考えたくは無いですが、もし配偶者が亡くなってしまった場合に金銭面で苦しくなる場合があります。そういったときにiDeCoに預けたお金が使えないのは困りますよね。
起業したい、マイホームを建てたい、という方の足かせになる可能性がある
もし、起業したい、マイホームを建てたいと思ってもiDeCoのお金は60歳になるまで利用することができません。
余裕資金が十分あれば良いですが、60歳の自分のために今の自分を犠牲にするのはどうかと思います。
ということで、個人的にはiDeCoの利用は見送っています。
ウェルスナビ + つみたてNISAの両方併用がおすすめ
初心者におすすめしたいのが、ウェルスナビのアドバイスを受けながら、つみたてNISAを併用するという方法です。
つみたてNISAのデメリットは損失が出た時に混乱して辞めてしまうリスクがあるということでした。
この点はウェルスナビを併用することで解決することができます。
- なぜ損失が出ているのか?
- 今後の見通しは?
- どういう行動をとればよいのか?
といったことをメールでお知らせしてくれます。
さらにウェルスナビの投資先を真似してつみたてNISAに応用することができます。
初期の診断で株式の比率が高めに設定された方は、つみたてNISAでも株式の比率を高めると良いでしょう。
また債券の比率が高めの方は、つみたてNISAでも債券を中心に運用した方が良いと思います。
このようにウェルスナビの運用方法はかなり勉強になりますし、万が一の時の助け舟として活用することができます。
ということで、個人的にはウェルスナビ + つみたてNISAという組み合わせが一番のおすすめです。